鳥居 種類 違い
私たちが神社に参拝する時、まず目にするのが鳥居です。鳥居は神社の神聖さを象徴し、神社の内と外の境に立てられます。鳥居の内は神様が御鎮まりになる御神域として尊ばれます。
鳥居の起源
鳥居の起源は明確には分かりません。奈良時代にはすでに存在していたとは云われています。
一説には、天照大御神の天岩屋神話の際に鳴いた「常世の長鳴鳥(ながなきどり)」の止まり木であったとも云われています。
鳥居は神社に一つという訳ではなく、大きな規模の神社などでは長い参道の始まりから境内の入り口まで、遠いところから一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居と建てられていることもあります。
また、京都の伏見稲荷大社を筆頭に稲荷神社には、朱の鳥居がいくつも連なっているところも数多くあります。これは、祈願が成就したお礼に祈願者が鳥居を奉納しているためです。伏見稲荷大社の千本鳥居
鳥居の形
鳥居には形や色、素材にも様々なものがあります。
鳥居の各部の名称
鳥居には各部の名称が上の図のとおりあります。反り増し(そりまし)は、笠木と島木が反っている仕様です。
鳥居の種類
形、色、素材に多くの種類がある鳥居ですが「神明鳥居(しんめいとりい)」と「明神鳥居(みょうじんとりい)」の二つに大別されます。
この二つの違いは笠木と島木が真っ直ぐか、反っているかになります。
※鳥居には稲荷神社の鳥居のように朱色に塗られたものもあります。この朱色には、中国からの風習になりますが厄除けや疫病除けの意味があるそうです。更に朱の原材料である辰砂(しんしゃ)には、木材の防腐剤としての効果もあり古来より用いられてきました。鳥居だけでなく、社殿自体も朱色に塗られているところも多くあります。
神社の鳥居についてまとめ
神社の目印ともいえる鳥居の起源は定かではありません。鳥居には、世俗な領域と神聖な場所を区別する意味があります。様々な形や色、素材がありますが大別すると「神明系鳥居」と「明神系鳥居」に分けられます。更に神社の系統により分かれていきます。
全国津々浦々の神社を参拝する時は、ぜひ鳥居の違いにも注目してみると面白いと思います。
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