神饌(しんせん)の種類と並べ方

神饌
神社 神道 豆知識

神社での祭典に必ず必要なものである「神饌(しんせん)」。これは神様へのお供え物のことです。
神饌には、種類や並べる順序など様々な決まり事があります。

神饌の種類

以下のようなものを揃えて、三方(さんぼう)に載せて御神前にお供えします。
※神饌は、白い皿に盛るか半紙を敷いて三方に載せます。
「横山の如く盛り」といわれるように山になるように盛り付けます。
また、上から順にお供えする順番になります。

稲米
稲の状態、精米した状態などがある。白米で供えられる場合が殆ど。当神社では5合程度お供えしています。
白酒、黒酒、清酒、甘酒などがある。清酒が供えられる場合が殆ど。御神酒提に入れる。
鏡餅、切餅、草餅、粽(ちまき)、団子などがある。
魚介
海魚、川魚、貝、干物、鮨などがある。生魚だとお頭付きの鯛や鯉の場合が多い。腹が御神前に向くように、また頭が並べる神饌の中心を向くように置く。干物だと鮑やスルメの場合が多い。
鳥※特殊
野鳥として雉、鶏、鶏卵など。水鳥として鴨など。腹部が下になり、頭が並べる神饌の中心を向くように置く。一般的な神饌では用意することはない。
獣※特殊
猪、鹿など。一般的な神饌では用意することはない。
海菜
昆布、ひじき、海苔などがある。いずれも乾物の場合が多い。
野菜
葉菜、根菜をお供えする。
菓子
果物、お菓子などがある。
塩の場合が殆どであるが、この他に味噌、醤油などがある。塩は小皿に山盛りになるようにする。
水器という専用の器に入れてお供えするが、無い場合は柄の無い容器に入れて供える。

神饌を並べる順番

これらの多種な神饌を三方に載せてお供えしますが、三方の数が奇数か偶数かで並べる順番が異なります。

三方が奇数の時

【例】三方が5つの時
こちら側が御神前とする
5番目 3番目 1番目 2番目 4番目

御神前に向かって中央が1番となり右、左の順で交互に置かれます。

三方が偶数の時

【例】三方が6つの時
こちら側が御神前とする
6番目 4番目 2番目 1番目 3番目 5番目

御神前に向かって中央の右が1番となり左が2番の順で交互に置かれます。

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